スタディグループ第9回ミーティング報告
2011年10月から始まったJASHスタディグループ(2011~2014)の活動も、残すところ3回となりました。10月22日に開催した第9回のミーティングでは、最終的なまとめに向かって勉強会を進められるように、今後の方針をたて、話し合いをしました。
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第1グループ
前半は物質的な貧困について考え、講話会で伺ったシスター寺田の「飢えに苦しむ人々が存在することを忘れないで」とのメッセージを心に深く受け止めた。
後半は心の貧困について話し合う。マザーテレサの『日本人への提言』から「愛の反対は無関心で心の貧しさにつながる」との一文に共感する。物質的貧困と精神的貧困の関連に注目し、「教育の重要性」をあらためて認識した。下記の書物を紹介しあう。
『日本人への贈り物』ホイベルス神父
『無私の日本人』磯田道史
第2グループ
勉強してきた貴重な内容を最終の発表に向けてまとめるために、日本人としての考え方や他人との関わり方を、前半で学んだ神事をベースに考察する。他国の人が理解しやすいように、ギリシャ神話やネイティヴアメリカンの宗教を調べて、日本の神話と比較し、共通性を模索する。
第3グループ
『人間にとって科学とは何か』村上陽一郎 を読んで科学が人間の歴史にいかにかかわってきたかを「科学のための科学」ではなく「社会のための科学」のスタンスから考察する。クローンや精子バンク等の出現で、人間の生命や存在に関する判断はもはや科学者だけの課題ではなくなった。科学の発達に伴って、人間の欲望はエスカレートする。この現状を良とするか否かは、各自の倫理観・宗教感につながる訳で、「各自が考えること」つまりは「人類の英知の結集」が必要になる。日本人の「白黒はっきりさせずグレーゾーンにおさまる」考え方は欧米人には受け入れがたいが、今後の社会には必要な思考方向ではないだろうか?
課題図書『科学者が人間であること』中村桂子
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2014年の予定は下記のとおりです。
2月25日(火)・4月22日(火)・6月14日(土)
尚、6月14日には、毎年AMASC東京大会記念基金委員会主催で開催されている「ヤングアラムネの集い」に、私たちスタディグループが共同主催の形で参加、スタディの最終発表を行い、AMASC大会前のまとめとする予定です。
また、JASHスタディグループは、AMASCアリゾナ大会における発表の申し込みをし、受理されました。11月8日に発表を行います。
スタディグループ委員長 山岡靖子