第16回AMASC世界大会(メリダ メキシコ)
2018年2月22日(木)より26日(月)まで、メリダ(メキシコ)で、第16回AMASC世界大会が開催されました。日本から27名、ロンドンから1名、アメリカ各地から4名、家族・友人も含めると総勢32名のJASHメンバーが参加し、世界各国のAMASC会員や海外在住のJASH会員と親睦を深めることができました。
今回は各国シスターの参加も呼びかけられたので、JASH理事であるシスター田中玲子もご一緒に参加してくださいました。
2月21日(水)
15:25 成田出発 (アエロ・メヒコ)
17:27 メキシコシティ―経由メリダ着
Fiesta Americana Meridaホテルではメキシコのスタッフ達からにこやかな歓迎を受けました。
マリサAMASC会長自らホテルの入り口で迎えて下さいました。会場のホテルは大会一色になり全員参加登録をしました。
2月22日(木)
会長会議では中山会長がアジア地域の活動報告を行いました。委任状を含む27か国の会長により現行規約の一時的な変更が可決されました。これにより、次期会長国を目指すヨーロッパ陣営の選挙の為に臨時各国会長会議が年内に行われることになりました。
夕方からホテルのテラスでウェルカムカクテルが開かれました。
2月23日(金)
AMASC大会総会開会式 会長挨拶で大会は約300名の参加者で開かれました。
聖心会アメリカ・カナダ管区 Sr. Carolyn Osiek による基調講演「フィリピンデュシェーンと共に境界の地へ」が英語で行われました。これは2016年の聖心会総会が掲げられたテーマの1つであり、フィリピンデュシェーンが200年前にアメリカにわたって聖心の学校を始められたことに対してのチャレンジ、恐れず前に向かって進んでいこう、それにはtransformation(変化)が必要であること、という講演が行われました。
コーヒーブレイクの間はマーケットが開かれました。JASHも日本の各同窓会からのグッズを販売し、多くの方が関心をもって買い求めて下さいました。
その後それぞれの円卓で基調講演について与えられた質問を基に話し合いの後、分かち合いの発表を行ないました。
メルボルンの若い聖心卒業生によるtransformation の実践としてフィリピンのSophie’s Farm での体験学習についての発表が行われました。
バスに分乗してSan Idelfonso Cathedral へ出発
開会ミサの前に各国会長による国旗入場、シスター方の入場、各国代表による奉納行列に続き、ユカタン司教区補佐司教によるミサがスペイン語で行われました。
ミサ後、大聖堂の壁を利用してマヤ文化とユカタンの歴史についてのプロジェクションマッピングを聖堂前広場の椅子に座って鑑賞しました。
2月24日(土)
9:15 祈りで開幕
イエズス会Father Alex Zatyrka によるスペイン語の講演
テーマは「静けさを育てる―神との対話を大切にするために」でした。
イエズス会の霊操を基に沈黙による神との霊的体験、イエスの御母マーテルを範とした深い瞑想による自分探し。他者との愛の共感、共有等を通して私達は一体となる。という大変ホーリーな内容でした。
講演を聞いてから再びグループディスカッションと分かち合いが行われました。スペイン語が主流でも同時通訳のヘッドフォンを通して英語、フランス語が加わり活発な意見交換が交わされました。
頭と心を使った講演会の後のコーヒーブレイクはホッと一息入れるのに必要な場でした。
JASHの若い会員、佐々木日奈子さん、増田京美さんによるパワーポイントを駆使した「Our 16 years of life in Sacred Heart」という見事な発表がありました。カトリック国でない日本でもこのように聖心の教育が行われ聖心のスピリットが根付いているというメッセージには参加者、特にアフリカの同窓生が共感し、多くの参加者に支持されました。
二人の発表はすぐにメリダの新聞に掲載されました。
その後の Fr. Zatyrka によるミサ(英語)ではこの二人の若い会員が奉納を捧げました。
夕方から会議出席者全員が参加できるよう企画された「チチェンイツァへのナイトツアー観光」へバスで参加。夜のマヤ遺跡のピラミッドに映されるプロジェクションマッピングでマヤの歴史が語られました。
2月25日(日)
9:15 いつものように祈りにより開幕されました。
大会最後の講演は聖心会フランス管区 Sr.Marie France Carreel による「イエスの聖心の愛を境界の彼方に広める夢を共有して」というテーマで行われました。
聖心会総会の4つの呼びかけの内の2つ「より人間らしく生きる」と「1つの体となり1つの体として生きる」を基にしてマグダレナソフィアとフィリピンデュシェーンにおける霊的体験の共有、原住民への福音宣教の熱意に基づいて私達も一つになって進んでゆこう、というシスターからの提案に対して、講演後グループディスカッションと分かち合いが再び行われました。
コーヒーブレイクの間の最後のマーケットでは用意した品はほぼ完売し、売り上げはAMASC本部に寄付いたしました。
JASH資料委員会が作成した今までのAMASC大会の写真展示には沢山の海外会員が懐かしがって見に来てくださり、特に1986年の東京大会に参加された会員に写真をプレゼントしてとても喜ばれました。
12:00 同窓会に対する価値観、将来への夢、若者との関わりについての認識を確認し合いました。
その後マリサ会長の4年間の各同窓会訪問などの活動報告では昨年3月に日本に来られたことも報告されました。
最後に、聖心会総長 Sr.Barbara Dawson によるAMASC会員に対してのビデオメッセージが上映されました。
参加された23名の聖心会シスタース、及び各国会長がステージ前に集合し、マリサ会長への大きな拍手で無事に大会が終了しました。
18:00 司教様による閉会ミサはフランス語で行われ、最後に再びシスタース大集合、若者たちが全員集合しました。
大会最後のガラディナーは現在美術館になっているメキシコ卒業生、モンテス・モリナの先祖伝来の館で行われ、ホテルから徒歩または馬車により移動して行われました。
20:00 賑やかなメキシコの民族舞踊と演奏の中、各国の会員が民族衣装で参加してJASH会員の和服と共に華やかな雰囲気を大いに盛り上げました。
最後にこの大会に参加したJASH会員、同行者含めて総勢32名が集まって記念の集合撮影をしました。
2月26日(月)
出発までの時間を利用してメリダ市内の観光ツアーで、メリダの歴史を学び、メキシコ料理を味わいました。
18:02 メリダ出発 2時間でメキシコシティーに着き、その後15時間半かけて無事に成田に到着いたしました。
Companion(同行者)プログラム
今回の大会では、コンパニオン=同行者のためのツアーの企画がありました。旅行に同行されたご家族や友人の方が対象です。
ヘネケンと呼ばれたリュウゼツランを栽培している大農場の見学。化学繊維が普及する前、ヘネケンは非常に耐久性のあるロープとしてヨーロッパ貿易で多大の収益を上げ、ユカタン半島に富をもたらしました。
ユカタン半島北部は、低地が続いていて川がないため主要な水源であったのが推定7000もあるといわれるセノーテ。石灰岩の土壌に地下水が溜まった天然の泉で、巨大な洞窟群があるところです。若い参加者は、ライフジャケットをつけて透明度の高い冷たい水で泳ぐ経験もしました。本来水面下では作られない大規模な鍾乳洞が存在することが特筆されています。海岸線では、フラミンゴの大集団がいたり、マングローブの林が自生する自然があります。
街中の建物が黄色いイサマル。黄色い壁の修道院が美しく、青空とのコントラストにメキシコの独特な感性がありました。
AMASCのウェブサイトもご覧ください。
SPEAKERS AT THE AMASC CONGRESS