シスターからのメッセージ⑮ シスター亀岡厚子

2021-12-01

1.名前: 亀岡 厚子⑮シスター亀岡

2.プロフィール:

聖心女子学院教諭・寄宿舎舎監長
小林聖心女子学院教諭、札幌聖心女子学院教諭
聖心専門学校非常勤講師
聖心会修練長


3.座右の銘・好きな言葉:

「心配は神を知らない人の言葉」

若い頃から、マリア様のお言葉「フィアット」(主のみ旨のままに)を大切な言葉にしていました。6年前、渋谷第1修道院で大先輩のシスター達20数名との生活が始まり、高齢ゆえに思いがけない事が突然起こるのを目にするようになった時、「フィアット」と祈っても落ち着かず、日常的に心配している自分に気付きました。そんなある日、聖心会のSr. Buszkaの言葉、「心配は神を知らない人の言葉」に出合い、思わず、「主よ、ごめんなさい。心配して」とお詫びしました。省みるに、神から見放された事はなく、出合った苦しい事は、後になると神への感謝に変わることを知り、全ては神の計らいの中に在ると心底分らせていただき、Sr. Buszka の言葉は、その事実に立ち返らせてくれる大切な言葉になっています。

4.メッセージ

今年の中頃、シスター達26名のコロナワクチン接種の為に、連日、お役所に相談の電話をかけていた時に気付いたのですが、何かを管理する側は、管理上都合のよい条件を提示して事を進めがちです。一例ですが、名称が「・・老人施設」の場合に受けられるサービスが、寝たきり老人を含む介護度の高い高齢者が多数居る「・・修道院」の場合は受けられません。何故?・・・相談電話から一か月余り過ぎた時、「修道院さんですね、今も困っておられますか?」と心配してくださる電話がかかり、助けられました。コロナ禍で、管理者側が提示する条件から漏れて、心理的、経済的に追い込まれ、生き辛くなっている方が多いと想像します。聖心で学んだ困窮者への心配りを忘れず、「今もまだお困りですか?」と尋ね、面倒な事になっても寄り添う勇気を持ちたいと願っています。