シスターからのメッセージ⑧ シスター岩井慶子
1.名前:岩井慶子
2.プロフィール:
不二聖心女子学院、一度目は高1担任、二度目は校長、聖心女子学院(東京)高3担任、聖心女子大学学寮部長、聖心会総長補佐、日本管区長、カトリック女子教育研究所、生涯学習センター職員、聖心女子大学学長補佐
3.座右の銘とメッセージ
コロナ禍で世界中が苦悩している今、コロナと環境破壊はつながっているという説を読み、なぜかピンときて考え始めました。創世記3章のアダムとエワが蛇にそそのかされて神様から食べてはいけないといわれていた木の実を取って食べたという話です。勝手に解釈して考えています。神様の言ったことは本当ではないと蛇にいわれて(3:4)あらためてその木の実を見たエワに「その木はいかにもおいしそう」(3:6)で取って食べたと書かれています。「いかにもおいしそう」、これは今の時代で言うと、いかにも便利そう、簡単そう、やりやすそう、健康に良さそう、楽そう、、、、ということになるでしょうか。私たちの生活は、電気、水、プラスチック、紙等々をふんだんに使う便利で簡単で清潔なものになりました。結果として、森は激減し、山は削られ、海や川は埋め立てられ、動物たちは居場所を失って人里へ出てくる、等々、人間にだけ「おいしそう」な方向へ動いてきました。これは簡単には変えられません。聖母訪問会という修道会ではラップを使わずにタッパーを使うようにしているというので真似してみようと思いましたが、これがなかなか面倒なのです。木の実を食べた後、アダムとエワは、それまでは恥ずかしいと思わなかった裸を恥ずかしいと感じるようになり(2:25.3:10)神様を「恐ろしく」思うようになり(3:10)ました。感覚が変わってしまいました。今、この地球環境を本来の姿を大事にするように何とかしなければならないのではないかと考えています。幸いこの章には救いの約束があります(3:15)。
*以下、過去のシスターコラムです。
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②シスター田中玲子 | こちらへ |
③シスター大橋保子 | こちらへ |
④シスター景山佐和子 | こちらへ |
⑤シスター山崎渾子 | こちらへ |
⑥シスター頴川政子 | こちらへ |
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