シスターからのメッセージ ⑦シスター山下まち子
1.名前:山下まち子
2.プロフィール:
1967年4月の初誓願以降ごく短い不二聖心女子学院勤務、1969年6月から~2002年3月まで途中5年間を除いて小林聖心女子学院勤務、その間12年間は校長。2002年4月から8年間、学校法人聖心女子学院理事長。2005年4月からは聖心女子専門学校校長兼務。2018年専門学校閉校後、聖心会日本管区アーキビスト。
3.座右の銘:
座右の銘とは言えませんが、年齢に応じて、大切にしてきた言葉があり、その一つが小林聖心入学後、初めて聖マグダレナ・ソフィアについて知り、そのお言葉をいくつか習ったなかの「神様をお喜ばせするもので小さすぎるというものは何もありません。」です。私は、自分は大きなことはできないけれども、小さなことでも神様が喜んでくださるのならやらなければと思い、実行することに子どもとしてのささやかな喜びを感じていたようで、それは今でも大切な言葉です。
人生の様々な場面で聖書の中の特にキリストのお言葉が現実味を帯びて日々の生き方を支えてきたことは確かです。私を私としてありのままで愛して下さる神様がなさることは、すべて私への愛からであるというごく単純な神さまへの信頼をいつの間にか持つようになり、『私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる』というキリストの御言葉が、身近な人との別れや、突然襲う自然災害、思いがけない悲しい出来事、厳しい状況に直面したときなど、私を励まし勇気づけ前進する力となりました。
4.メッセージ:
今、新型コロナウイルスが深い悲しみ・苦しみで世界を覆っていますが、皆様は程度やその種類の違いこそあれ、それぞれが思いがけない現実を受け入れつつ、先の見えない将来への不安を抱いておられることでしょう。修道院では毎日コロナ感染症に苦しむ人たちやその方々の医療活動などに励んでおられる方々のために祈っています。
フランス革命後の社会を立て直すために、愛に生きるしっかりとした女性の教育をめざされた聖マグダレナ・ソフィアは、今、この社会が変容を迫られているとき、私たちが何をするべきかを示唆する言葉を残してくださっています。「これらの子供たち(つまり聖心学院で学ぶ子どもたち)を通して世の中に神のみ心の力が花開くように」という聖心会の教育の目的を表す言葉です。神のみ心の力とは愛の力です。この言葉をどうぞゆっくり味わい、このコロナの時代に私たちには何ができるかを共に見つけていきましょう。
*以下、過去のシスターコラムです。
①シスター宇野三惠子 | こちらへ |
②シスター田中玲子 | こちらへ |
③シスター大橋保子 | こちらへ |
④シスター景山佐和子 | こちらへ |
⑤シスター山崎渾子 | こちらへ |
⑥シスター頴川政子 | こちらへ |