シスターからのメッセージ ③シスター大橋保子
1. 名前: 大橋保子
2. プロフィール:
聖心女子大学英文科教諭・学生部長
小林聖心女子学院教諭
聖心女子大学学生相談室、臨床心理士・カウンセラー
3. 座右の銘:
「Leave the past ‘to the mercy of God’, the present ‘to His love’, the future ‘to His providence’.」(Trappist, Kentucky).
裾野の修練院から初めて大学に来た時、院長のシスターから受けたカードです。
西も東もわからない中、過去は変えられないし、未来はわからないけれど、
今を生きることは出来る。それが未来につながる、と教えてくれました。
10月に誓願宣立60周年を迎えましたが今もこの言葉は生きています。
4. メッセージ:
新しい気持ちで迎えた新年が新型コロナウィルス災禍の年になるとは誰が想像したことでしょう。発症のニュースで私の頭に浮かんだのは、丸い美しい地球が菌に侵されて痛みの中にいるイメージでした。私達も感染予防のため「新しい生活様式」を求められています。社会に目を向けると、どのような訴えを聞くでしょうか。その一つは悲しみの共有ではないかと思います。TVなどで御覧になったように、亡くなられた方たちの葬られる前の姿、最後の別れが叶わなかったご家族の悲しみは、悲しいニュースと呼ぶだけでは済まないでしょう。私達にとって共に悲しむ心が求められていると思うのですが、思うほど易しい事ではないかもしれません。しかし心の中には自分なりの寄り添い方が必ずあると信じています。それを通して悲しみの中にいる方達と共に居ることが出来るのではないでしょうか。
そして又、社会の訴えは教皇フランシスコのメッセージの中にも響いていると思います。『パンデミックからの遅々とした困難な回復を待っている今は、遅れて背後にいる人々を忘れる危険があります。より悪質なウィルス、無関心なエゴイズムというウィルスに侵されるかもしれない危険です。』このような呼びかけにも私達は一致のspiritのうちに応えていくことが出来ますように。たまたま手にした「コロナの詩」の一節を祈りのうちに分かち合いましょう。「・・・私たちは今ようやく理解することが出来る。私たちは皆つながっている、ということが何を本当は意味するのかを。」
①シスター宇野三惠子 | こちらへ |
②シスター田中玲子 | こちらへ |